
「社員が受け身で、自発的に動かない」「組織に一体感がない」と感じていませんか?
課題に悩む企業が近年注目しているのが、ルールと責任に着目したマネジメント理論「識学」に基づく法人研修です。
しかし、「本当に成果が出るの?」「料金や内容は?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
本コラムでは、識学の法人研修の評判や具体的な研修内容、料金について詳しく解説します。
一方で、以下のような企業には、識学の法人研修は適さないかもしれません。
- 組織のルールやマネジメント方針を自社独自に設計し、柔軟に運用したいと考えている企業
- 業界特化型の専門知識(法律・不動産・ITなど)を重点的に学びたい企業
上記のようなニーズを持つ企業には、以下のような法人研修会社の方が適しているでしょう。
企業・社員研修をお探しですか??
- 研修をやったことはあるが、中々効果が現れなかった
- 自社にあった研修を実施したいが見つからない
- 実務で使える研修をして欲しい
識学の法人研修の評判や感想は?
識学の法人研修に対する評判や感想は、具体性と自責意識の醸成に高い評価が集まっています。
多くの受講者が、組織の課題は自分自身にあると気づかされ、自らの変化が組織変革の出発点であることを認識しています。
また、識学の理論は抽象的な理念にとどまらず、日々のマネジメントに落とし込めるルールや行動指針として明確に示されるため、実践のしやすさも好評です。
従来の部下のモチベーション重視の手法に違和感を持っていた経営者にとっては、識学の論理的かつ統制的なアプローチが腑に落ちると感じられています。
さらに、漠然とした組織の悩みや課題が識学のフレームワークによって言語化され、明確な改善アクションとして整理される点も、導入の決め手になっているようです。
以下で受講者の声を見てみましょう。
「安藤社長とお会いする機会を得ました。そのとき、「組織が停滞している原因は山口さんにあります。まず山口さんが変わらないと、この組織は変わりません」と言われたのです。それで、識学の受講を決意しましたね。組織変革のプロジェクトというと、組織の大多数を変えようとするイメージがありますが、安藤さんは違いました。私自身が成長できていないという問題意識と、私が変わらなければ組織が変わらないという安藤さんの考えが、ぴったりと一致したのです。」
※引用: 受講者の声より
「経営トップである自分がマネジメント力を身に着け、トップダウンで組織全体を動かしていくしかないと思っていたわけです。ところが、識学の担当者の方の話を聞いて、識学理論は組織の末端まで学習し浸透させることでマネジメントが非常に行いやすくなると知りました。ならば、これに賭けてみようと導入を決断しました。」
※引用: 受講者の声より
「識学はネットで知り、無料相談を利用したところ、私が求める成果を部下に具体的に落とし込めていないことによって、部長以下部下が迷っているのではないかと指摘されたのです。これが刺さりました。また、従来、ミッションやビジョン、パーパスなどで社員の意識を統一するといったマネジメント手法が言われていますが、それでは不十分で、「姿勢のルール」などで縛る必要があるという指摘も納得できるものでした。」
※引用: 受講者の声より
「識学以外に業界で流行っていたいくつかの人材育成メソッドを調べ、最終的に識学を選びました。識学は理論として体系化されている点がすごくいいし、分かりやすい。他のマネジメントメソッドは社員のモチベーションを高めようという方向性で、ちょっと嫌でした。」
※引用: 受講者の声より
「最初に講師の方から識学の概要を聞いたときに、自分自身が薄々感じていた課題や、今後取り組むべきことが具体的な単語や理論で解説されて、「この考え方が身につけば、起こすべきアクションが明確になる」と確信しました。識学は、漠然とした悩みの一つ一つを言語化し、明確な課題に変えてくれます。」
※引用: 受講者の声より
識学の法人研修の料金は?
識学の法人研修は、月額約20万円からの継続支援や数千万円規模の集中プログラム、オンライン公開講座の約5万円〜10万円と、規模や内容によって柔軟なプランが用意されています。
導入にあたっては、組織の規模や研修対象の階層、講師ランクなどを明確にし、無料相談を経て詳細見積もりを取るのが効率的です。
識学の法人向け研修には、大きく分けて以下のタイプがあります。
- 基本サービス
- マネジメント系集中研修
- 公開講座
基本サービス(クラウド+コンサル)
組織診断やルール・役割定義、会議チェックなどをパッケージで支援します。
月額約20万円からですが、詳細や規模感は問い合わせるようにしましょう。
マネジメント系集中研修
対象は管理職・中間管理職向けです。
内容は理論講義とコンサルティング型集合研修や動画復習・テスト、経営者フィードバックなどを行います。
講師ランクによって費用が変わるため、興味のある方はお問い合わせすると良いでしょう。
公開講座「識学マネジメントカレッジ(オンライン)」
対象は管理職・管理職候補向けです。
形式はオンライン全2日で、1名あたり約88,000円です。
識学の法人研修の内容一覧
識学の法人研修は、経営者層のマインドセット改革から、管理職の実践力強化や新卒者の基礎意識構築まで、全階層を網羅した設計に魅力があります。
少人数制+実践→振り返り重視の構成で、理論をできる力に変えやすいのが特徴です。
まずは無料相談で組織の状況をヒアリングしてもらい、最適なプログラム選定を検討するのが効果的です。
以下、代表的な人気プログラムを紹介します。
- マスタートレーニング
- 浸透パック
- 集合研修
- 識学マネジメントカレッジ
- 新卒・若手社員向け研修
- 評価制度構築支援
マスタートレーニング(経営者・幹部向け・マンツーマン)
経営者や役員クラスを対象とした12回の個別トレーニングです。
事前に思考の癖を分析し、理論の理解と実践を反復します。
自身のマネジメント誤解や盲点を浮き彫りにし、組織変革の起点となるスキルを醸成します。
浸透パック(幹部・中間管理職向け・少人数制)
6回の集合講義とクラウド動画による復習・理解度テスト付きです。
講義→実践→振り返りを繰り返し、経営層の意図を現場に定着させ、現場マネジメントの質を引き上げます。
集合研修(中間管理職・一般社員向け)
1回3時間、最大10名程度の少人数での講義とワーク形式を実施します。
組織で必要な役割やルールに絞ってトレーニングし、共通言語化とスムーズな浸透を実現します。
識学マネジメントカレッジ(公開講座・管理職候補向け)
オンライン形式の全2日集中プログラムです。
書籍教材付きで、識学理論を実践軸で伝える実践重視型です。
受講者同士の交流や振り返りの機会も充実しています。
新卒・若手社員向け研修
位置(環境・役割認識)や結果(目標・成長)に特化したマインドセット研修です。
数あてゲーム等で思考の習慣を体感し、ビジネスマインドを構築します。
評価制度構築支援
研修修了後、管理職が正しく成果を評価できる仕組みを構築します。
シンプルかつ明確な評価制度をサポートし、自発的な行動を促進する環境整備を支援します。
識学の法人研修の講師は?
識学の講師は全国約25名と企業規模に比して多く、厳しい選考を経た実務派揃いです。
乾氏や冨樫氏など人気講師は、特定領域(新卒育成や幹部トレーニング)に強みを持ち、リアルな現場経験を交えた説得力ある指導が特徴です。
社内外の評判も伴走支援と現実的な理論の提供に高評価を得ており、組織変革や人材育成に本気で取り組む企業には適した人材体制と言えるでしょう。
2019年2月時点で全国に約25名の識学講師が在籍しており、東京や大阪、福岡に拠点を構えています。
経営層向けのマスタートレーニングから若手向け研修や公開講座まで担当領域ごとに適任講師が配置されています。
識学の法人研修の特徴や強みは?
識学の法人研修は、社員の気持ちに寄り添うタイプではなく、明確な基準と構造を整えることで、全員が同じ方向を向いて動ける組織を作ることに特化した実践的なプログラムです。
ルールや役割、評価制度を明確化することによって、属人的なリーダーシップや感情論から脱却した再現性のある組織運営を目指す企業にとって、大きな武器となるでしょう。
以下は、識学の法人研修における主な特徴と強みです。
- 意識改革でなく構造改革
- トップから現場まで一貫して機能する理論設計
- 研修後も続くクラウド支援と定着支援体制が充実
「意識改革」でなく「構造改革」
多くのマネジメント研修がモチベーション向上や理念の浸透といった意識へのアプローチを重視するのに対し、識学は「構造=ルールと役割の明確化」を主軸に据えた独自の理論体系が特徴です。
なぜ部下が動かないのかやなぜチームが停滞するのかといった組織課題に対し、上司と部下の関係性をズレや誤解として捉え、構造的に矯正します。
これにより、社員一人ひとりが自律的に判断や行動できる環境をつくり出すことが可能になります。
トップから現場まで一貫して機能する理論設計
識学理論は、経営者から新卒社員まで階層別に応用できるよう設計されている点が強みです。
例えば、経営者には位置・結果・評価の3要素を使ったマスタートレーニングで認知のズレを補正し、現場にはルールを守ることが成果につながるというシンプルな理解と行動モデルを提供します。
この一貫性があるため、トップダウンでもボトムアップでもなく、理論を共有した組織全体の最適化が実現しやすいです。
研修後も続くクラウド支援と定着支援体制が充実
識学の研修は単発で終わるのではなく、研修後にクラウドツールでの復習やテスト、進捗管理が可能です。
また、担当講師との定期的な面談や、実践状況のモニタリングも含まれており、理論を実務へ定着させる仕組みが整っています。
特に浸透パックやマスタートレーニングでは、クラウド上での動画配信と理解度チェックが標準装備されており、学びの継続と習慣化がサポートされます。
識学の法人研修が向いている企業は?
識学の法人研修は、人を動かす感情論や理念先行型マネジメントでは限界を感じている企業にこそ効果的です。
特に、明確なルールや役割のもとで成果主義を徹底したい、管理職のスキル差を埋めたいと考える企業にとって、識学の構造的なアプローチは大きな武器になります。
導入前には無料相談も可能なため、自社の課題と照らし合わせて導入の是非を見極めることが重要です。
以下では、識学の法人研修が特に向いている企業のタイプを4つ紹介し、それぞれの特徴や理由について詳しく解説します。
- 創業期から成長フェーズにある企業
- 中堅・中小企業で人材育成に悩んでいる企業
- 理念やビジョンではなく「仕組み」で動かしたい企業
- 属人的なマネジメントに限界を感じている企業
創業期から成長フェーズにある企業
創業直後のベンチャーやスタートアップ企業では、経営者のカリスマ性やリーダーシップに頼った組織運営が中心になりがちです。
しかし、組織が急拡大するフェーズになると、指示系統が混乱し、責任の所在や成果指標が曖昧になることで、業績が伸び悩むことがあります。
識学では、位置(役割の定義)と結果(目標の明文化)を軸に、少人数組織でも機能する仕組みを整えるため、創業フェーズから拡大期に移行する際の成長の壁を突破しやすくなります。
経営者自身の思考整理にも効果的です。
中堅・中小企業で人材育成に悩んでいる企業
中堅・中小企業では、育成マニュアルや評価制度が整っておらず、現場任せや上司任せの教育体制になりがちです。
これにより、「何をどうやったら評価されるのかわからない」や「部下にどう接すればいいのかわからない」といった声が組織内に蔓延します。
識学では、組織内のルールや言語を統一し、誰が見てもわかる評価制度や指導基準を設定します。
理念やビジョンではなく「仕組み」で動かしたい企業
近年、多くの企業が「ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)」に基づく組織づくりを試みていますが、抽象的な理念だけでは日々の業務に落とし込みづらく、形骸化することも少なくありません。
識学では、意識変革ではなく構造変革を重視し、成果を出すためのルールや行動基準を明確化します。
社員の内面や価値観ではなく、行動に焦点を当てるため、理念を押し付ける必要がなく、実行力のある組織体制をつくりたい企業に非常に向いています。
属人的なマネジメントに限界を感じている企業
「できる上司が引っ張る」や「雰囲気で部下を動かす」といった属人的なマネジメントは、一定の段階までは機能しますが、再現性がなく、人が変われば組織の力も弱まってしまいます。
特に、複数の部署や拠点を持つ企業では、マネジメントスキルのバラつきが組織力の差となって表れるでしょう。
識学の研修は、全社共通の理論とルールに基づいたマネジメントを推進するため、マネージャー個人の能力に依存せず、誰がやっても同じ結果を出しやすい仕組みのマネジメントを実現します。
識学以外におすすめの法人研修の会社
識学の他におすすめの法人研修の会社は以下の3つです。
- アガルート
- シナプス
- ノビテク
アガルート
研修方法 | ・オンライン研修・集団研修 |
価格 | ヒアリングした内容をもとに研修メニュー等を提案し、見積りを作成 |
特徴 | ・法律、資格試験対策、ビジネススキルなど、専門分野に特化した研修を提供・基本的にオンラインで完結 |
おすすめポイント | ・難関資格の指導実績を持つプロ講師がわかりやすく解説・法律・ビジネススキル・資格対策など、実践的な研修カリキュラムを提供 |
アガルートが提供する法人向け研修では、法律に関する知識の習得や資格試験対策はもちろんのこと、実務に直結するビジネススキルを磨ける多彩な講座がそろっています。
多くの講座がオンラインに対応しているため、場所や時間の制約を受けずに、各自のライフスタイルに合わせて学習を進めることが可能です。
さらに、研修内容は実務現場を意識して構成されており、現場経験が豊富な講師陣が、受講者一人ひとりに寄り添って丁寧にサポートしてくれる点も大きな魅力となっています。
シナプス
研修方法 | ・ピア・ラーニング・アクション・ラーニング・オンライン研修 |
価格 | ・研修費用は「1日当たり金額」・人数による変動なし |
特徴 | ・現役コンサルタントによるカスタマイズ研修・伴走型の組織能力向上支援 |
おすすめポイント | ・豊富な研修メニューとカスタマイズ対応・経験豊富な講師陣による実践的指導・オンライン研修への対応 |
シナプスの法人向け研修は、企業ごとのニーズや目標に合わせて、内容を柔軟にカスタマイズできる点が大きな強みです。
研修では、すぐに現場で役立つスキルの習得に重点を置いており、実践力の向上を目指しています。
指導にあたるのは、現役で活躍するコンサルタントで、実務経験に基づいた具体的な事例を用いながら、わかりやすく応用しやすい内容を提供しています。
さらに、多くの講座がオンライン対応しており、受講者は自分のスケジュールに合わせて受講可能です。
ノビテク
研修方法 | ・オンライン研修・対面研修 |
価格 | 費用はヒアリングの上、見積り |
特徴 | ・チーム学習による実践的なスキル習得・企業価値向上を目指したプログラムのカスタマイズ |
おすすめポイント | ・現場実践を重視した研修・豊富なビジネス経験を持つ講師陣・研修業務の工数削減 |
ノビテクは、2005年に設立された、法人向けの人材育成を専門とする教育サービス企業です。
「働くことに楽しさを感じられる人を増やす」という理念のもと、バンダイナムコゲームスと共同で開発したビジネスゲームを研修に取り入れるなど、体験を重視した実践型プログラムを展開しています。
さらに、ノビテクの研修は、現場で通用するスキルの習得だけでなく、受講者自身の意識改革や成長にもフォーカスしており、コーチングの手法を取り入れた独自のアプローチも大きな特徴となっています。
識学の法人研修の評判まとめ
識学の法人研修は、ルールと構造で組織を動かすという独自の理論を軸に、経営層から現場社員まで一貫したマネジメント改善を実現できる点が高く評価されています。
特に、属人的なマネジメントや曖昧な評価制度に悩む企業にとっては、組織の再構築や人材育成の面で大きな効果を発揮しています。
一方で、「理論先行」や「厳格すぎる」と感じる企業もあるため、導入時には自社の組織風土との相性をよく見極めることが重要です。
なお、より柔軟かつ実務寄りの法人研修をお探しの方には、資格取得支援に強いアガルートの法人研修もおすすめです。
業種や階層に合わせたカスタマイズも可能で、実践力を養うプログラムが充実しています。
企業・社員研修をお探しですか??
- 研修をやったことはあるが、中々効果が現れなかった
- 自社にあった研修を実施したいが見つからない
- 実務で使える研修をして欲しい

<この記事の執筆・編集者>
株式会社 新社会システム総合研究所
メディアとテクノロジーを融合させた情報戦略コンサルティングを行っており、その知見を活かした調査をもとに、資格取得に役立つコラム記事を提供している