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米国AIデータセンターの今後10年の現実解-日本企業の商機としての系統・変電・冷却・電力品質・運用ソフト-

3月17日(火)
クリーンエネルギー研究所 代表
阪口 幸雄(さかぐち ゆきお) 氏
2024年以降、米国のAIデータセンター投資は「GPU確保」から「電力・系統・立地・許認可の確保」へと主戦場が移行した。GAFAMに加え、Stargate(Oracle+NVIDIA+SoftBank等)に代表される“数GW級”の壮大な計画が注目されているが、実現可能性を決めるのは資本の大きさではなく、系統連系・変電所・送電線増強、燃料調達、冷却水、そして地域社会との合意形成である。
一方、メディアでは「SMR(小型モジュール炉)がデータセンター電力の本命」「核融合スタートアップが次世代電源を実現」といった論調が急増している。しかし実態は、SMRは技術以前に事業として成立しにくい構造問題(FOAKコスト、サプライチェーン、人材、規制、工期)を抱え、核融合は科学技術としては前進しているものの、10年スコープで商用電源の主力になる状況にはない。
本セミナーでは、AIデータセンター電力需要の「量」と「時間軸」を冷静に分解した上で、米国の電力・系統制約が投資計画をどのように遅延・分割・立地分散へ導くかを整理する。さらに、SMR・核融合については、誇張されたストーリーから切り離して“成立条件”を明確化し、最後に「今後10年の現実解(既存原発延命、ガス火力+系統増強、DR・需給運用、立地分散、エネルギー×デジタル統合)」を提示する。
日本企業にとっての商機(系統・変電・冷却・電力品質・運用ソフト等)も合わせて具体的に示す
1.総論:AIデータセンター投資の構造変化(需要・資本・ボトルネック)
(1)AI需要は何が本物か(学習/推論/物理AI)
(2)「需要爆増」論の盲点:連続増加ではなく段階・波
(3)インフラ投資の律速:GPUではなく電力・系統・立地
2.米国の電力制約:作るより“つなぐ”のが難しい
(1)連系・変電所・送電線増強の工期と許認可
(2)電源確保(ガス・再エネ・蓄電・原子力)の現実的制約
(3)水・冷却・地域合意:住民反対と規制
3.GAFAMとStargateの壮大計画はどうなるか
(1)Stargateの構造:計画の全体像と誤解されやすい点
(2)数GW〜10GW計画の実務:用地・変電・送電・燃料
(3)頓挫か成功かではない:遅延・縮小・分割・分散
4.SMRの実情:メディアの煽りと現実のギャップ
(1)SMRとは何か(大型炉との違いを誤解なく整理)
(2)技術より事業:FOAKコストと量産の“鶏卵”
(3)規制・人材・セキュリティ:データセンター向けの壁
5.核融合スタートアップの虚実:科学と金融商品の切り分け
(1)核融合は「燃える」ではなく確率過程である
(2)難所は何か:閉じ込め、損失、材料、稼働率
(3)主要方式の賭け筋(磁場閉じ込め/慣性閉じ込め等)
6.今後10年の結論:現実解と日本の商機
7.質疑応答/名刺交換
※プログラムは最新状況に応じて変更する場合があります


シリコンバレー在住の著名コンサルタント。米国のクリーンエネルギーと、日本のビジネスへの影響にフォーカスしたコンサルタント会社の代表をつとめる。シリコンバレーを中心に、エネルギー問題の定点観測を長期間行い、今後の動向と日本企業の対応についてのきわめて明解なビジョンを持つ。専門分野は、データセンターの電力問題、エネルギー貯蔵、発送電分離、デマンドレスポンス、分散電源、太陽光発電、水素発電、電気自動車、等。
日本の大手エネルギー企業、日本政府機関、大学等のアドバイザーを多数務める。
シリコンバレーに40年在住。日立(日本と米国)にて17年間最先端の半導体の開発に携わったあと、そのビジネス経験や物性の知識を活用すべくエネルギー分野に。
調査レポート 『日米のデータセンター ビジネスと技術の最新動向2025』
https://www.ssk21.co.jp/R0000103.php?gpage=07V0005
