会場受講/アーカイブ配信
ネット広告:企業の課題、メディアの問題〜総務省発表のガイダンスをどう受け止めるか〜
10月31日(金)
メディアコンサルタント
境 治(さかい おさむ) 氏
株式会社電通デジタル
パフォーマンスマネジメント部門ソリューション開発部
マネージャー
馬籠 太郎(まごめ たろう) 氏
慶應義塾大学
メディア・コミュニケーション研究所 准教授
水谷 瑛嗣郎(みずたに えいしろう) 氏
パナソニック コネクト株式会社
取締役 執行役員 SVP CMO
山口 有希子(やまぐち ゆきこ) 氏
ネット広告の問題はますます深刻化しています。詐欺広告の被害は絶えず、性的広告が一般的サイトに表示されるなど、読者を不快な目に遭わせています。ここ数年は生成AIの発達でより広告が悪質化し、原因究明も難しくなっています。そんな中、6月9日に総務省から「デジタル広告の適正かつ効果的な配信に向けた広告主等向けガイダンス」が発表されました。画期的なのは、広告主企業の経営者に訴えかける内容であることです。今や広告の問題はコンプライアンスに関わる経営問題でもあると捉えています。
本セミナーではこのガイダンス作成の議論に参加した慶應大学の水谷瑛嗣郎准教授、広告主側から長年問題を啓発してきたパナソニック コネクトの山口有希子氏、広告業界の内側から発信してきた電通デジタルの馬籠太郎氏をパネリストに迎えます。モデレーターはメディアコンサルタントの境治氏。前半でパネリストから短いプレゼンをしてもらったのち、後半ではパネルディスカッションで解決策を議論します。ネット広告に携わる業界の皆さまはもちろん、企業経営者の方々にもぜひ参加していただきたいセミナーです。この問題を考えるきっかけにしてもらえればと思います。
<1>問題提起 境 治 氏 【14:00〜14:15】
<2>パネリスト・ワンポイントプレゼン
1.馬籠 太郎 氏 【14:15〜14:30】
2.水谷 瑛嗣郎 氏 【14:30〜14:45】
3.山口 有希子 氏 【14:45〜15:00】
休憩 【15:00〜15:10】
<3>パネルディスカッション 【15:10〜16:00】
1.アテンションエコノミーの功罪
2.解決の糸口はどこにあるか?
3.経営者視点で見たコンプライアンス問題
4.デジタル広告の危機は民主主義の危機
【モデレーター】境 治 氏
【パネリスト】馬籠 太郎 氏/水谷 瑛嗣郎 氏/山口 有希子 氏
<4>質疑応答/名刺交換 【16:00〜16:30】
コピーライター/メディアコンサルタント。1962年 福岡市生まれ。東京大学卒業。1987年 広告代理店アイアンドエスに入社し、コピーライターに。その後、フリーランスとして活動したあと2006年 映像制作会社ロボットで経営企画室長、2011年 広告代理店(株)ビデオプロモーションでコミュニケーションデザイン室長を経験。2013年から再びフリーランスになりメディアコンサルタントとして活動。各種メディアや講演活動などで業界の変革を呼びかけている。有料WEBマガジン『テレビとネットの横断業界誌MediaBorder』を発行、著書「拡張するテレビ」(宣伝会議刊)「嫌われモノの広告は再生するか」(イーストプレス刊)など。
1982年鹿児島生まれ。複数の広告代理店を経て、2015年より電通デジタル。SNS広告運用を軸に、クライアント営業、チームマネジメント、プロダクトマネジメント、調査、執筆などを行う。ユーザーと広告主の双方に有益なデジタル広告のあり方も研究している。
慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所准教授。博士(法学)。同志社大学を卒業後、慶應義塾大学大学院法学研究科公法学専攻博士課程を単位取得退学。2025年4月より現職。デジタルメディア時代における表現の自由及び報道の自由に関する論稿多数。総務省デジタル広告ワーキンググループ構成員、日本ファクトチェックセンター運営委員、放送倫理・番組向上機構放送倫理検証委員を務める。編著に『リーディング メディア法・情報法』(法律文化社、2022年)、単著論稿として「広告主と国が連携し"PV至上主義"に歯止めを」Wedge37巻4号(2025年4月)、「デジタル空間健全化の行方は広告主の意識と行動の改善にかかっている」宣伝会議(2025年8月号)
パナソニックの企業向けソリューションビジネスを担うパナソニック コネクトの 取締役 兼 デザイン&マーケティング部門責任者として、ビジネスと企業カルチャーの改革に取り組む。 また、DEI推進担当役員として、ジェンダーダイバーシティ等の取り組みを強力に推進している。日本IBM、シスコシステムズ、ヤフージャパン(現LINEヤフー)など、国内外の複数の企業にてマーケティング部門管理職を歴任。