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ライフスタイルリサーチと先端研究で挑む〜未来の社会課題を解決する先進技術と社会基盤強化に向けたデジタルツイン〜
1月23日(火) 終了済
株式会社KDDI総合研究所 代表取締役所長
中村 元(なかむら はじめ) 氏
KDDI総合研究所は、「オールフォトニックネットワークとデジタルツイン」をテーマに、2030年頃のライフスタイルリサーチと先端研究を両輪で取り組んでいます。
ライフスタイルリサーチは、KDDI research atelierを活動拠点とし、中長期的な社会・生活者の課題解決に繋がる新たなライフスタイルを提案し、先進生活者との共創イニシアティブ「FUTURE GATEWAY」を通じて社会実装に向けて取り組んでいます。
また、先端研究は、社会基盤としてのオールフォトニックネットワークとサイバー空間からフィジカル空間へのフィードバックを重視したデジタルツイン技術として、O帯を使用した光通信技術や点群のリアルタイムコーデック、ユーザセントリックRAN、次世代暗号技術などに取り組んでいます。こうした先端研究の最新の成果をご紹介します。
1.KDDI research atelierの取り組み
・安心安全なスマホ・ネット利用に向けた「デジタルセラピューティクス」
・多様なロボットをビルに導入可能とする「ロボットプラットフォーム」
・海中点検やダイビングを行う人の安心安全な活動を支える「水中音響測位」
・漁村の脱炭素・収益向上に向けた「ブルーカーボン自動計測」
2.先端技術研究所の取り組み
・光通信の大容量化・低消費電力化を図る「O帯コヒーレント高密度波長多重伝送」
・低軌道-静止軌道衛星間光通信向け「フォトニック結晶レーザー」
・お客さまごとに安定した通信を継続提供可能な「ユーザーセントリックRAN」
・国際標準方式に対応したリアルタイムコーデックによる「点群圧縮伝送」
・力の感覚を支援、小型・薄型の「力触覚提示技術」
3.質疑応答/名刺交換
1990年に国際電信電話(株)(現、KDDI(株))に入社。同社研究所(現、(株)KDDI総合研究所)にて、通信ネットワークの設計やサービス品質の評価に関する研究開発、4Gモバイルの国際標準化等に従事。2011年より、KDDI(株)LTE端末開発室長として、LTEサービスの立ち上げに向けて通信機能部を中心とする商用端末の開発を担当。2013年より、同社技術戦略部長として、KDDIグループの研究開発の戦略策定や推進を担当。2015年、同社上席社長補佐に就任。2016年より、(株)KDDI 総合研究所取締役副所長として同社の経営に携わると共に、KDDI(株)技術戦略本部副本部長を兼務。2000年4月より現職。(株)KDDI 総合研究所の先端技術研究所及びKDDI research atelier、コーポレート部門を統括。2021年、KDDI(株)執行役員に就任。2002年に早稲田大学より博士(工学)を取得。電子情報通信学会論文賞・業績賞、電波産業会電波功績賞、通信文化協会前島密賞、地方発明表彰等を受賞。電子情報通信学会フェロー