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【なぜテスラは驚異的な成長を遂げることができたのか】
〜共通点と相違点から日本企業が取り入れるべきポイントを探る〜
2月14日(火) 終了済
経済・経営ジャーナリスト
桑原 晃弥(くわばら てるや) 氏
2022年10月、トヨタ自動車が電気自動車(EV)事業を巡り、当初の戦略の修正を検討していることが分かりました。その内容は4兆円の投資計画やEV用に開発したプラットフォームの見直しなど多岐に渡りますが、その背景にはイーロン・マスク率いるテスラなどの競合が次々と新技術を投入、EVの普及が当初の予想以上の速さで進んでいるところにあります。そのためこのままでは収益の目途が立たないうえ、生産台数の点でもテスラに将来的に抜かれる可能性があるという危機感があります。
創業から20年に満たないテスラがなぜ世界一の自動車メーカーを脅かすほどの存在になることができたのか?それを可能にしたイーロン・マスクの仕事術をトヨタとの比較も交えながら見ていくことにします。
1.イーロン・マスクとは何者か?
(1)南アフリカから来た何も持たない青年はいかにして世界一の起業家になったのか
(2)Zip2、そしてペイパルの成功がマスクにもたらしたもの
(3)マスクにとっての「世界を救う」とは
(4)マスクの「人材観」「仕事観」
2.テスラとスペースXは何を変えたのか?
(1)マスクはなぜスペースXを創業したのか
(2)大胆過ぎるビジョンと「人前での失敗を恐れない」強さが不可能を可能にした
(3)マスクはなぜ「電気自動車」に賭けたのか
(4)なぜ創業から6年で株式公開できたのか
(5)マスクが切り拓いた電気自動車の時代
3.テスラの成長を可能にした2つのマスタープランとは?
(1)テスラを成功に導くためのマスタープラン1
(2)テスラを世界一にするためのマスタープラン2
(3)マスクの特徴は「時期はズレても計画したことは達成する」にある
4.EVを普及させるためにマスクはどんな手を打ったのか?
(1)どんなに優れた製品も勝手に普及することはない、がマスクの考え方
(2)自前でのインフラ整備に挑む
(3)ギガファクトリーの挑戦
(4)なぜ特許を開放したのか
5.トヨタはなぜテスラと提携し、その後、提携を解消したのか?
(1)テスラはトヨタの元の工場で生産のスタートを切っている
(2)豊田章男氏が感じた「新しい風」
(3)トヨタはなぜ提携から4年で生産を打ち切り、その後、株を手放したのか
(4)テスラとトヨタの大きな違いはどこにあるのか?
(5)トヨタ式がテスラ追撃の足かせになる
6.マスクが掲げる「年間2000万台」は実現可能なのか?
(1)マスクが掲げる「生産台数年間2000万台」は可能なのか?
(2)2030年、電気自動車は世界の生産台数の半分になる?
(3)その時、トヨタとテスラのシェアは?
7.質疑応答/名刺交換
1956年、広島県生まれ。経済・経営ジャーナリスト。慶應義塾大学卒。業界紙記者などを経てフリージャーナリストとして独立。トヨタ式の普及で有名な若松義人氏の会社の顧問として、トヨタ式の実践現場や、大野耐一氏直系のトヨタマンを幅広く取材、トヨタ式の書籍やテキストなどの制作を主導した。一方でスティーブ・ジョブズやジェフ・ベゾス、イーロン・マスクなどの起業家や、ウォーレン・バフェットなどの投資家、本田宗一郎や松下幸之助など成功した経営者の研究をライフワークとし、人材育成から成功法まで鋭い発信を続けている。
著書に『スティーブ・ジョブズ名語録』(PHP研究所)、『トヨタ式「すぐやる人」になれる8つのすごい!仕事術』(笠倉出版社)、『ウォーレン・バフェットの「仕事と人生を豊かにする8つの哲学』『トヨタ式5W1H思考』(KADOKAWA)、『逆境を乗り越える渋沢栄一の言葉』(リベラル社)、『1分間アドラー』(SBクリエイティブ)、『トヨタだけが知っている早く帰れる働き方』(文響社)、『イーロン・マスク流鋼のメンタルとすぐやる力が身につく仕事術』(プレジデント)、『イーロン・マスクとは何者か』(リベラル社)などがある。