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ヘルスケア・マーケティングにおける戦略発想と実行のポイント〜帝人の「在宅酸素療法事業」の創生から離陸までの先行事例を基に〜
1月27日(金) 終了済
麗澤大学 国際研究所 経済社会総合研究センター
客員教授
目黒 昭一郎(めぐろ しょういちろう) 氏
医療サービスの提供の「場」が病院、クリニックから自宅へと広がりつつある。特に昨今のコロナ禍を機に「在宅医療」が一般的にも広く知られるようになった。日本では1985年に在宅酸素療法が診療報酬制度の対象となり、帝人(株)によって事業化された。この在宅酸素療法事業が在宅医療のビジネスモデルの先行事例となった。その後、ICTの急速な発展と新たなモニタリング機器の開発が進められ、多くの企業が在宅医療関連の新規事業開発が進められている。
今回の講演では、在宅酸素療法事業の立ち上げに携わった経験をもとに、ヘルスケア・マーケティングの視点からその戦略発想と実行のポイントを整理する。今後の新規事業開発の参考になれば幸いである。
1.これからのヘルスケア・マーケティング戦略発想の基本概念
(1)「マーケティング」の基本的発想(価値の創造)
(2)生活者の視点(「生活空間」発想)
(3)Co-create(共創)
2.「医療」にかかわる新規事業開発の3つの前提条件
3.医療政策から見た新規事業認可の3つの基準
4.医療にかかわる新規事業組織の4つの戦略的要件
5.医療にかかわる事業組織の人材育成
6.ヘルスケア領域における新規事業開発のポイント
(1)「競争優位」の継続的探究と実現
(2)「事業の定義」と「入れ子型」 の空間的発想
(3)「顧客接点」における顧客価値の共創(co-create)
(4)「ビジネスモデル」とプラットフォームの構築
(5)「ビジョン」の設定と戦略的展開
7.質疑応答
麗澤大学 国際研究所 経済社会総合研究センター 客員教授。アジア太平洋ヘルスサポート学会理事。
慶應義塾大学 商学部卒。マサチューセッツ工科大学 スローン スクール オブ マネジメント MBA.専門はマーケティング・マネジメント、ヘルスケア・マーケケティング、グローバル・マーケティング。
帝人(株)医薬事業本部・在宅医療企画 管理室長(在宅酸素療法事業の立ち上げ)、米国ジンマー本社シニア・バイス・プレジデント、ジンマージャパン社長、バイエル診断医療機器部門シニア・バイス・プレジデント、バイエル 取締役、バイエルメディカル社長を経て、麗澤大学 国際経営学部 教授就任、退官後現職。
ヘルスケア・マーケティング関連論文多数、主要な翻訳:
「ヘルスケア・マーケティング-戦略の策定から実行まで-」 麗澤大学出版会 2007年
「ブレイキング・スルー-カスタマー・フォーカスを実現するための実践的方法-」 麗澤大学出版会 2009年。