■会場受講 ■ライブ配信 ■アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
「2つの医師殺害事件が問いかけるもの」とは
4月 7日(木) 終了済
医療法人尽生会 聖和病院 経営管理室顧問
尾内 康彦(おのうち やすひこ) 氏
前回講演から4年経つ。説明する基本では一緒のところもあるが、今回は「2つの医師殺害事件」にみられるとおり、これまでのMP(モンスターペイシェント)及びその家族としてはとらえきれない「層」が登場しているように見える。しかしその言動が「殺害」まで至るのはなぜなのかは、依然判然としないところも存在する。
こうした「新しい局面」の問題に分け入るだけでなく、最近の患者トラブルの特徴なども俎上に乗せ、それぞれに深く言及することにしたい。
1.研修に入る前に-「2つの医師殺害事件が問いかけるもの」とは
2.患者トラブル対応、私のスタンス
3.最近の相談で最も多い中身-増加するネットの悪質書き込み
ケース①無視、放置 ②部分削除 ③全面削除 ④法的対応
⑤その他(精神疾患疑う患者の場合は他と同じ手法はとらないことが肝心)
4.従来のMPの分類と各々への対処法
①MP ②ハードクレイマー ③普通の市民
5.ここで医療担当者として考えてほしい点
「患者様」「サービス」等の用語の再吟味
6.時代による6点の誤解の強制を斬る
7.相談が増え続ける精神疾患を疑う患者への対応
8.「応召義務」の新しい通知の理解を深め、実践で磨きをかける
9.患者との接近戦で役立つポイントとは
10.私が最後に皆さんに伝えたいこと
-改めて「医師殺害事件」が問いかけるものとは何か
11.質疑応答
1954年 福岡県生まれ。大阪外国語大学卒。1979年末に大阪府保険医協会に入局、40年間勤務。2021年より大阪市内の聖和病院に勤務(経営管理室顧問)。協会職員時代には多くの会員からの相談に応じるなかで、本業以外でもトラブル相談を受け、これまでに数千件の相談に対応してきた。
「難波のトラブルバスター」の異名をもつ。これまで獲得されたトラブル解決に対する自身の経験を書籍化や講演会などを通じ全国に普及してきた。
「日経ヘルスケア」に2005年2月から「病医院トラブル110番日記」を17年間続けており、現在も執筆中。
2012年7月末に患者トラブルの入門編として『患者トラブルを解決する「技術」』(日経BP社)を発刊。2018年4月末には『続・患者トラブルを解決する「技術」』(日経BP社)を発刊。また2019年12月に「応招義務」に関する書籍(「患者トラブル」VS「応招義務」)もプリメド社から発刊。さらに2021年末には同じ日経BP社から「患者トラブル対応の心得」を出している。