【存在感強まるグローバルプラットフォーマーにどう対抗するか】
コンテンツ産業のメガトレンドと今後の展望〜各産業プレーヤーの戦略デザインと日本企業の勝ち筋〜
株式会社みずほ銀行 産業調査部
テレコム・メディア・テクノロジーチーム
調査役 メディア・コンテンツセクターアナリスト
齊藤 昌幸(さいとう まさゆき) 氏
アニメ、映画、ゲームや出版産業等で構成されるコンテンツ産業は、今後も大きな成長が期待される市場であることに加え、日本企業が世界でも存在感を示すことが出来ている数少ない産業である。
他方で、コロナ禍でデジタル化が進展しているコンテンツ産業において、近年ではNetflixなどを中心としたグローバルプラットフォーマーの存在感が急激に高まっている。
このような状況下で、日本のコンテンツ産業プレーヤーが今以上に存在感を発揮していくためにはどのような打ち手が考えられるか、各業界の動向や課題に触れつつ仮説を提示する。
1.【各論】
(1)アニメ産業の動向
厳しい労働環境と言われてきたアニメ産業は動画配信プラットフォームの台頭でどのように変わってきたか
(主要プレーヤー:東映アニメーション、IGポート)
(2)映画産業の動向
アフターコロナの映画館の在り方とは?コロナ禍で加速する配信シフトと映画産業事業者の動向
(主要プレーヤー:東宝)
(3)出版産業の動向
デジタル化、EC化が進む出版産業。大手出版社の目指すべき方向性とは?
(主要プレーヤー:集英社、KADOKAWA)
(4)ゲーム産業の動向
コロナ禍で世界的に拡大するゲーム産業。ソニーと任天堂の戦略の違いとは?
2.【総論】
(1)ディズニーの戦略
コンテンツ産業の雄と呼ばれるディズニー。当社のコロナ禍での事業戦略の転換とそれを実現する財務戦略について考察する。
(2)コンテンツ産業プレーヤーの打ち手
前章で触れた各産業プレーヤーが世界で存在感を発揮するために必要な打ち手とは?
株式会社みずほ銀行に入行。その後、みずほ証券に出向しM&Aアドバイザリー業務に従事。再びみずほ銀行に異動し、上場企業の経営戦略策定支援に関与。現在はメディア・コンテンツセクターの産業アナリストとして各種レポートの執筆や業界プレーヤーに対する戦略提言、事業戦略策定アドバイザリー等に従事。