「事務総合職」育成プログラム
〜ポストコロナを睨んだ激しい環境の変化に即応するための組織変革〜
公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院
経営企画部 部長
中島 雄一(なかしま ゆういち) 氏
事務系の中でも最も現場に近い医事は、現場コーディネーターとして請求スキルだけでなく、現場での調整力やコラボレーション力などが求められている。現場業務の質向上のための新人教育体制構築を実践した取組みを現場管理職の視点で紹介する。
また、経営企画部の立上げから、JCI認定・質向上のコーディネート、業務管理(アドミニストレーター)的役割を模索し、ポストコロナを睨んだ中期経営計画に取り組んでいる実例を紹介する。
1.自己紹介、原価企画というものの考え方(企業経験から)
2.森を見ないで、木の議論が得意な医事現場にマネジメント力育成
(1)質と効率を向上させるための新人教育体制
(2)「現場を管理する」業務力育成
3.医療支援・経営管理部門・経営企画部の立上げ
(1)経営企画部の立上げ、「事務部門」から「医療支援・経営管理部門」へ
(2)JCIを通じた医療職との関わり、QCDと4M管理
(3)戦略策定と第5次中期経営計画とポストコロナ改革
一般財団法人竹田健康財団
法人事務局長 兼 DX推進部長
東瀬 多美夫(とうせ たみお) 氏
この30数年で従業員数は、1.7倍になり、採用は通年となり、人材育成の対象にはシニア人材と外国人が入り、年齢幅が拡大し、多言語になった。目標管理と人事評価制度が導入され、毎年仕事の棚卸しが可能になった。そして、組織全体で課題に取り組む体制が出来たことは、経営管理に大きなプラスとなっている。若手に成長するチャンスも与えられるようになった。これからも環境変化に即応するため組織を変革し続けなければならない。
1.能力開発制度を整備し知識・技能を向上
2.組織は将来のあるべき姿に向かって行動する
3.目標による管理で仕事の質と結果を評価
4.人材育成の場、挑戦の場を提供する
5.竹田地域包括ケアシステムの構築
6.ICTによる医療・介護の質の向上と地域振興
7.国際化と人材育成の推進
8.時代の変化に対応できる人材医の育成が必要
社会福祉法人恩賜財団済生会熊本病院
事務長
田﨑 年晃(たさき としあき) 氏
われわれは取り巻く環境の激しい変化に遅れないよう、自らの機能や組織の変革を迫られている。医療の提供に必要なコストは、診療報酬、あるいは緊急支援交付金等によって支えられているが、負担するのは患者、国民、企業である。病院が必要とされ続けるためには、効率的で高価値な医療を提供し、持続可能な地域社会を目指す取り組みが求められる。病院運営を支える事務職員の役割も常に進化すべきであり、入職後早い段階から育成していく必要がある。
1.非営利組織と経営マネジメント
2.ビジョンと戦略
3.経営マネジメント職の役割、組織
4.リーダーシップとモチベーション
5.人材育成への取り組み事例
1985年 九州大学経済学部経済工学科卒業
同 年 株式会社三菱自動車、水島製作所総務部原価管理課配属、プロダクトコントロール部新商品プロジェクトプロジェクトマネージャー等を経て、
2003年 財団法人倉敷中央病院に入職、同病院 医事 保険総務課長、
2004年 副部長を経て、
2006年 医事診療サービス部長、
2012年 現職。
1986年 財団法人竹田綜合病院に就職、医事課に配属
1988年 総務課人事係
1994年 法人事務局企画室係長 厚生省国立医療病院管理研究所専攻科を修了
2001年 経営企画課長
2005年 総合開発部長
2015年1月 法人事務局長代理兼経営企画部長
2018年3月 診療支援部長兼務
同 年 7月 事務局長
2021年4月 DX推進部長兼務 現在に至る。
1997年 済生会熊本病院入職。医事企画室長、企画広報室長、人事室長、地域医療連携室長などを経て、
2020年 医療支援部長、購買部長、集学的がん診療センター事務部長を兼任。
2021年4月より事務長。経営企画部長、熊本県済生会支部事務局長を新たに兼任。
公衆衛生学修士。