診療報酬の個別指導・自主返還への法的な対応実務
-法的観点を踏まえた医療現場対応の実践事例のポイント解説-
井上法律事務所 弁護士
健康保険法改正研究会共同代表
井上 清成(いのうえ きよなり) 氏
近時、厚生局による個別指導、そして、常態化した自主返還など、診療報酬請求をめぐる規制が厳しさを増しています。本セミナーでは、それらへの対処事例を通じ、法的観点を踏まえた現場対応の実践の仕方のポイントを解説いたします。
1.厚生局による個別指導の強化策-内部告発など
2.個別指導への適切な対応実務
(1)指導は「研修」、監査は「調査」
(2)個別指導の実務-監査移行の阻止・自主返還の回避
(3)弁護士帯同の普及
3.個別指導の具体的な現場手順
(1)指導当日までのタイムスケジュール
(2)指導当日の面接懇談(質疑応答)
(3)指導当日の注意点
4.保険医療機関・保険医の事前準備
(1)カルテ記載等の書類整備の仕方は
(2)電子カルテの虚偽記載は犯罪に
(3)保険医療機関指定と保険医登録を守るためには
5.個別指導の後の診療報酬の自主返還
(1)自主返還の手順
(2)自主返還における交渉の仕方
(3)自主返還を拒否したら?
1981年 東京大学法学部卒
1986年 弁護士登録(東京弁護士会所属)
1989年 井上法律事務所開設
2004年 医療法務弁護士グループ代表
2010年 厚生労働省社会保障審議会医療保険部会専門委員(出産育児一時金問題)
2012年 厚生労働省指導監査処分改善のための健康保険法改正研究会を設立し、石川善一弁護士と共同代表
病院顧問、病院代理人を務める傍ら、医療法務に関する講演会、個別病院の研修会、論文執筆などの活動に従事。
現在、MMJに「医療の法律処方箋」を、月刊集中に「経営に生かす法律の知恵袋」を連載中。
著書に『病院法務セミナー・よくわかる医療訴訟』(マイナビ)、『暴言・暴力・ハラスメントから職員を守る段階的対応』(日本看護協会出版会)、『個別指導・適時調査の通知が届いた時にどうするか』(日本医事新報社)など。