【米国ストリーミング・ビデオサービスのトレンドと日本への提言】
Quibiはなぜ失敗したのか?〜原因はコンセプトか、インプリメンテーションか〜
NSI Research社 社長 北米ITアナリスト
若山(テッド)隆(わかやま てっど たかし) 氏
Quibiは17.5億ドルのベンチャー資金を集め、さらに初年度の広告も1.5億ドルで完売した。素晴らしいスタートを切ると思われたが、3ヶ月の無料トライアルがあった最初の月の登録者数はたったの100万人程度で、その多くはお試し期間で脱退した。700万人の想定を大きく下回り、スポンサーも返金を求めている。Quibiのコンセプト自体に間違いがあるのか、あるいはインプリメンテーション(実行方法)が悪かったのか。
本講演では、アメリカのストリーミング・ビデオサービスの最新動向、そして、Quibiの失敗原因の分析から日本の映像配信ビジネスへの提言を行う。
1.アメリカのストリーミング・ビデオサービスの大きなトレンド
2.Quibiのコンセプト
3.Quibiのインプリメンテーション
4.失敗の原因、立ち直りは可能か?
5.Quibiから日本の映像配信サービスが学ぶべきこと
[NSI Research社]
1986年に米国のエレクトロニクス分野の調査コンサルティング会社・ストラテジック社の調査部長であった日本人アナリストの若山(テッド)隆氏によって設立。現在、カリフォルニア州のシリコンバレーを拠点に、放送・通信分野をはじめコンピュータ・データ通信・コンシューマエレクトロニクス分野等を中心に調査を行い、更に調査結果の分析に基づいたコンサルティングを提供している。また、デジタル放送とブロードバンドTVの情報サービス The Compass、その他のレポートも出版している。