■ポイント■
・気象・気候情報のビッグデータを蓄積し活用することを目指す「気象データビジネス」の拡大期!
・激甚化する気象災害や地球温暖化問題を乗り越え、新たな価値を創出しビジネス開発する方策を探る!
・気象ビッグデータのプロフェッショナル集団「気象ビジネスコンソーシアム(WXBC)」の全貌を掲載!
【序論 気象データ分析の高度化とビジネス利用】
【第1編 深刻化する気象災害とその予測・評価】
<1>変化する気象災害/極端現象
・はじめに
・大雨災害・事例数の推移
・大雨と下層水蒸気との関係
・集中豪雨と線状降水帯
・台風と竜巻
<2>領域気象・洪水統合モデルを用いた降雨・洪水計算
・はじめに
・洪水リスク評価・予測の概要
・入力値としての気象データ
・領域気象・洪水統合モデル
・今後の流域治水に向けた気象データの重要性
【第2編 気象データ分析の高度化】
<1>データの基礎と可視化・分析
1.気象データの全体像,入手方法
・気象データとは
・気象観測データについて
・気象予測データについて
・海洋に関するデータ
・地震・津波に関するデータ
・火山に関するデータ
・気象データの入手方法
2.気象データと業務データをかけ合わせたデータ分析の実践
・はじめに
・気象データ分析の流れ
・さまざまなデータ分析
・気象×電力の分析の例
・まとめ
<2>新たな気象予測手法の開発
1.都市気象予測の現状と課題-都市気象予測の発展を目指して-
・はじめに
・都市の暑熱化:都市ヒートアイランドの形成
・都市の降水
・都市気象の予測
・おわりに
2.気象のデジタルツイン:微気象シミュレーション
・デジタルツインとは
・都市のデジタルツインと気象のデジタルツイン:微気象
・微気象シミュレーションとユースケース
・微気象シミュレーションの課題
・今後の取り組み
3.高解像度気候計算における広帯域放射伝達モデルの発展
・はじめに
・放射伝達モデルの諸過程
・今後の展望
<3>気象データデバイスの開発と活用
1.地上気象ビックデータ取得システムの開発
・はじめに
・ハードセンサ:気象5 因子の測定デバイス
・ソフトセンサ:各種温熱感指標・温熱生理因子の算出
・おわりに
2.気象センサーと気象センサークラウドの連携
・はじめに
・気象センサーの概要
・気象センサーとクラウド連携のシステムソフトウェア構成
・気象センサークラウドの連携
【第3編 気象データのビジネス利用】
<1>農業支援
1.気象データを活用したIoP(Internet of Plants)の取り組み
・高知県の施設園芸農業
・IoP クラウドの構築と気象データの取り込み
・今後の展望
2.衛星データと気象データを活用した農業支援
・気象データと農業,特に稲作との関係
・農家方々の気象データの使い方現状
・衛星データと気象データを交えた農業支援の取り組み事例
・今後の展望
<2>食品・飲料
1.気象データを活用した商品需要予測
・まえがき
・流通における課題
・省エネ物流プロジェクト
・事業化後の取り組み
・気象予測の導入効果は1,800 億円
2.清涼飲料販売数と平均気温に基づいた需要予測の可能性
・清涼飲料業界の気象情報活用の現状
・本プロジェクトの目的
・検証内容(概要,データ前提,効果測定方法)
・清涼飲料販売数と気象の相関
・気象予想データを使った実証実験
-自動販売機のホット・コールド切り替え時期の判断に気象予報を活用した実験
・おわりに
<3>エネルギー・住宅・防災
1.電力需要予測・太陽光発電出力予測・電力取引価格予測
・はじめに
・電力需要予測
・太陽光発電出力予測
・電力取引価格予測
2.気象予測とAI・IoT による快適・健康・低炭素型住宅
・実大住宅におけるエアコン使用実態
・気温とエアコンのエネルギー消費量
・気象予測とAI・IoT による快適・健康・低炭素型住宅
3.災害リスク情報サービス「DR Info(ディーアール・インフォ)」
・はじめに
・気象災害の脅威
・パスコにおける自然災害への取組み
・気象データを活用した「DR-Info」のサービス概要
・DR-Info が提供する主な価値
・台風や豪雨などの気象データを活用して災害リスクを通知
・気象データを活用したクラウドサービスの拡大
<4>物流・販売
1.天気に合わせたファッションレコメンドサービス
・気象データを活用したファッションレコメンドサービス『TNQL』
・気象データのビジネス活用における検討課題
・TNQL API について
・近未来予測としての気象データの可能性
2.気象データを用いた物流予測「AI-Buffalo-」
・はじめに
・需要予測のシステム開発やサービスにおける過去の課題とその解決
・物流の業界の動向について触れる
・物流業界における需要予測の必要性
・物流予測AI-Buffalo- について
・気象データの関連について
・物流予測AI-Buffalo- で意識していること
・今後の展望
<5>保険・ヘルスケア
1.気象災害や異常気象等の影響をリスクヘッジする「天候デリバティブ」
・はじめに-天候リスクと天候デリバティブの誕生
・天候デリバティブとはどのようなものか
・天候リスクを取り巻く状況
・天候デリバティブと保険
・天候デリバティブにおける気象データの利用
・天候デリバティブによるリスクヘッジ活用例
・天候デリバティブの今後
2.医療ビッグデータと気象データの組み合わせによる片頭痛の発症予測
・はじめに
・レセプトとは
・片頭痛の特徴
・片頭痛発症予測モデルの構築
・片頭痛発症患者数予測モデルの活用方法
・おわりに
<6>エンターテインメント×気象情報によるデータビジネスの可能性
・公営競技の市場規模と動向
・競艇における気象条件とレースの関係
・競輪における雨と風のレースへの影響
・競馬における天候とトラックバイアスの関係
・気象情報のデータビジネス化
・気象情報を生かしたゲーム(VR)開発
・パイロット時代のエピソード
・まさかの墜落-その時の状況
・検証を通して見えた気象の重要性
・バーチャルと現実が近くなる前に-求められる緻密な気象情報
【第4編 産官学連携による気象ビジネスの展開】
<1>気象ビジネス推進コンソーシアム(WXBC)の概要
・はじめに
・WXBC の設立
・WXBC の会員
・WXBC の組織概要
・気象データ利活用の現状とWXBC の活動
<2>WXBC 新規気象ビジネス創出WG の活動
・データ活用で変わる社会
・新規気象ビジネス創出WG の活動
<3>WXBC 人材育成WG の活動-気象ビジネスを先導する人材の育成を目指して
・はじめに
・人材育成WG の活動方針と育成スキルについて
・活動の概要
・活動のさらなる進化と深化で次のステージへ
-パンデミック下の活動展開-
・おわりに
■監修者■
越塚 登
東京大学 大学院情報学環・学際情報学府 教授/気象ビジネス推進コンソーシアム(WXBC) 会長