SSK 株式会社 新社会システム総合研究所

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放送・メディア・著作権戦略特別セミナー

No.S17311

【経験豊富なテレビ局の専門家が具体例をもとに明快に解説】

<Ⅰ部>キーワードで理解する著作権
<Ⅱ部>音楽教室 VS JASRAC、「演奏権」の法解釈をめぐって

開催日時 2017年 9月12日(火) 午後1時30分~午後5時30分
会場 SSK セミナールーム
東京都港区西新橋2-6-2 友泉西新橋ビル4F
受講料 1名につき 33,480円(税込)
同一のお申込フォームよりお申込の場合、2人目以降 27,000円(税込)
備考
お問合せ電話番号:03-5532-8850
申込みフォーム

重要講義内容

株式会社TBSテレビ 総務局ビジネス法務部 担当局次長

日向 央(ひゅうが ひさし) 氏

コンテンツの制作から二次利用まで、著作権のことを正確に理解することは、それら業務を行うために必須ですが、そこは、法律上の専門用語、業界用語などが頻繁に飛び交う世界であり、「用語の理解が難しく、そこでつまずいてしまう」という悩みを多く聞きます。今回のセミナーでは、この「専門用語」「業界用語」を可能な限り多く取り上げ、その用語の正確な意味を理解していただくことにより、著作権の理解を深めていただこうという趣向で、お話しさせていただきます。下記に記した「用語」はそれぞれどういう意味でしょうか、また、似ている用語について、意味は同じでしょうか、それとも違うのでしょうか。
その、分かりにくい「用語」のひとつで、今年の初めから、著作権の話題として熱い注目を集め、大きく報道されているのが、「演奏権」です。「音楽教室における、先生あるいは生徒が行う楽器の演奏に、著作権は発生するのか」という問題です。JASRAC(日本音楽著作権協会)は「Yes」と考え、新たな「使用料規定」を文化庁に届出て、2018年1月1日からの実施を発表しました。一方、音楽教室の側では「No」と考え、JASRACに使用料請求権がないことの確認を求める裁判を起こすに至っています。本講が行われる頃、東京地裁でその審理が始められる予定です。後半では、この「時事ネタ」に焦点を当てて解説します。「演奏権」は、どのような場合に生じ、又はどのような場合に生じないのでしょうか。「権利者」と「利用者」の利害は、対立するのが当然といえばその通りですが、本講では、どちらに身びいきするということなく、権利主張が通るケースと通らないケースを、法の条文の文理解釈と蓄積された過去の判例から、豊富な具体例を用いて、詳しく解説します。

<Ⅰ>キーワードで理解する著作権
1.「許諾権」と「禁止権」 ~意味は同じか、違うか
2.「著作者」と「著作権者」 ~意味は同じか、違うか
3.「保護期間」と「存続期間」 ~意味は同じか、違うか
4.「パブリックビューイングの権利」(公衆伝達権) ~「公衆送信権」と意味は同じか、違うか
5.「ネット送信権」(自動公衆送信権、送信可能化権)で 「著作者」と「実演家」がもつ権利の違いとは?
6.音楽業界での「出版権」と著作権法での「出版権」 ~意味はどう違うか?
7.「原盤権」とは、誰が持つ、どのような権利か
8.「放送」に関連する以下の用語が示す意味は?
(1)「専ら放送事業者が放送のための技術的手段として製作する映画の著作物」(著作権法29条2項)
(2)「放送のための一時的固定」(同法第44条)と「放送のための固定」(同法第93条)、意味はどう違う?
(3)「放送の許諾は録音・録画の許諾を含まないものとする」(同法第63条4項)この意味は?
9.「非営利かつ無料の利用」と「私的使用」~権利制限の幅は、どちらが広いのか
10.「引用」と「時事の事件の報道のための利用」~無断利用できる範囲は、どう違うか
11.「目的外使用」~音事協が使う意味と、著作権法での用語の意味の違いとは?
12.「支分権」
(1)これを理解せずして、著作権は理解できないという重要用語
(2)「著作権」だけでなく、「著作者人格権」「著作隣接権」にも「支分権」は存在する
13.ワンチャンス主義
(1)「ワンチャンス主義」の意味 ~「無限回数チャンス主義」との対比
(2)「ワンチャンス主義」の典型 ~映画の著作物に録音・録画された実演
(3)テレビ番組に適用される「ワンチャンス主義」、 適用されない「ワンチャンス主義」

<Ⅱ>音楽教室 VS JASRAC 「演奏権」の法解釈をめぐって
1.「演奏権」の条文(著作権法第22条)の「文言の意味」を解釈する
(1)誰がもつ権利で、誰に対して主張できる権利か
(2)「公衆に」の意味、「直接」の意味、「聞かせる目的で」の意味、「演奏する」の意味
2.なぜJASRACが「演奏権」を行使できるのか?
 ~著作者、音楽出版社との「著作権信託契約」の意義
3.音楽教室での「演奏」の実態
 ~教師の生演奏、CDの再生による対象楽器のカラオケ演奏、生徒の演奏など
4.両者「対立」の時系列による経緯
 =使用料徴収へ向けたJASRACの作戦、音楽教室側の強力な抵抗の態様
5.過去の音楽等著作権の「判例」から、裁判の行方を予想する
(1)キャバレーにおける演奏 ~「中部観光事件」(名古屋高裁昭和35年4月27日決定)
(2)カラオケスナックにおける歌唱 ~「クラブキャッツアイ事件」(最高裁昭和63年3月15日判決)
(3)カラオケボックスにおける歌唱 ~「ビッグエコー事件」(東京高裁平成11年7月13日判決)
(4)レコード再生演奏 ~「ダンス教授所事件」(名古屋高裁平成16年3月4日判決)
(5)「公衆」の意義 ~「まねきTV事件」(最高裁平成23年1月18日判決)
6.「演奏権」の「権利制限規定」 ~「非営利かつ無料の演奏」(同法第38条1項)の具体例とは
7.著作権等管理事業法に基づきJASRACが届け出た2018年1月1日
  実施予定の「使用料規定」 は、裁判の結論が出るまで実施を止めることができるのか

<Ⅲ>質疑応答/名刺交換

【おまけ】 
講師の豊富な経験から実務に即した『裏技』・『小技』・『マル秘話』の数々を惜しみなく披露

講師プロフィール

日向 央(ひゅうが ひさし) 氏

1958年生まれ。1980年4月 (株)東京放送入社、1983年6月から34年間余、一貫して放送番組を中心とした著作権、契約関係の仕事に従事する。現在、(株)TBSテレビ 総務局ビジネス法務部担当局次長。
<主著>「コンテンツビジネスと著作権法の実務」(2015年、三協法規出版。共著。「映画産業と著作権」「放送業と著作権」の2章を担当)「エンタテインメント法」(2011年、学陽書房。共著。「放送」の章を担当)、「改正著作権法の注意点~「写り込み」と「違法ダウンロード刑事罰化」~」(「月刊民放」2012年9月号)、「テレビの知的財産権の課題~「放送」に関する特別規定をみる」(「ジャーナリズム」2012年5月号)、「著作物とは何か~「アイデア」と「表現」をめぐって」(「月刊民放」2010年4月号)「著作権の正確な知識をもとう」(「月刊民放」2010年3月号)、「テレビ放送で肖像権はどこまで主張できるか?」(「ジャーナリズム」2009年5月号)、「テレビ番組のネット利用はなぜ進まないのか」(「ジャーナリズム」2008年12月号)、「漫画の作画部分のみの利用にストーリー原作者の権利が及ぶか-キャンディ・キャンディ事件-東京地裁1999年2月25日判決の評釈」(「著作権研究」28号、有斐閣、2000年)、この他、TBSが隔月刊で発行する放送関係の情報誌「調査情報」に、02年7・8月号から、既に91回、「意外と知らない著作権A to Z」と題して、著作権の論稿、解説を連載している(現在連載継続中)。

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